薬剤師の転職事情は医薬分業の推進、薬学教育4年制から6年制への移行に加え、調剤薬局・ドラッグストアの再編・淘汰の影響が大きくなっています。現在、日本では約28万人の薬剤師が働いており、そのうち約15万人が薬局の従事者として勤務し、病院・診療所が約5万人、医薬品関係企業の勤務が約4万人となっています。就業薬剤師数は人口1000人当たり1.36人で先進国の中でも最も高いです。しかし、全国的な薬剤師不足は慢性化しており、厚生労働省の労働市場分析レポート(平成26年5月30日)によると
医師・歯科医師・獣医・薬剤師の求人倍率は10.05倍となっています。高齢社会の進行と薬局・ドラッグストアの拡大で薬剤師の需要はつきませんが、薬剤師需給の予測で今後、薬剤師過剰時代が来ると予測している専門家も多いです。
現時点では、東京、大阪などの大都市よりも地方での薬剤師不足が問題となっています。薬剤師の数が多い東京では、年収500万円以下の募集も多い一方で、地方に行くと年収800万で寮付きなど好条件の募集がいまだに残っていることもあります。年収アップを望む場合は、地方での勤務も選択肢の一つかもしれません。
薬剤師は不足しているとはいえ、転職に失敗したと感じる人は多いです。その一番の理由は実際の職場の情報不足にあります。現場の生の情報は転職サイトで得る事ができますので、転職サイトをうまく利用してく事が得策です。
薬剤師の男女比は6割以上が女性で結婚、出産、育児などで辞める方も多いですが、また復職されるケースも多いです。そのため転職先には復帰するための再教育や研修などの環境が整っている職場が望ましいでしょう。特に薬剤師は、まじめな方が多く安定を求める傾向があり、具体的には労働時間や業務内容、福利厚生の充実を新たな職場に求める傾向があります。
また職場での人間関係が良好であること、設備環境が整っていることも転職先に求めています。これらの条件を満たした転職先を探すのは、ハローワークよりも薬剤師専門の転職支援サービスが得意とするところです。非公開求人をはじめとする多くの求人案件を収集している大手の転職サイトは、年収600万・土日休み、ブランク、未経験者OK、家チカ・駅チカなど好条件、高待遇の求人案件が多くあります。キャリアコンサルタントのサポートを含め薬剤師転職サイトは、転職を成功させるための大きな力になってくれるはずです。